共産党とは

中国共産党は1949年の中華人民共和国の建国以来、国土や組織全体をその勢力下に置き続けている。国家の長たる指導者はもちろん、全人代の委員や省、市、区といった地方自治体のリーダーのような要職は全て共産党員が担当している。本来は労働者階級の為の党であるが、中国の総人口に対して共産党員の割合は数%程度であり、一握りのエリート達が圧倒的多数の人民を支配しているのがその現状である。また、近年では資本家の入党を承認するなど方向性を転換しており、今後の変化が注目される。

長期政党の常

共産党は権力の象徴として厳格な規律や威厳を人民に示す存在であったが、1980年代以降の経済発展に付随する形で党幹部による汚職が蔓延しており、現在その権威は失墜していると言える。また、党内における内部闘争は古くから行われており、天安門事件のように国民を巻き込む事態に発展するケースも多々発生している。