司法権の"非"独立

西側の民主主義国家と異なり、中国では司法も国家の指揮下に置かれている。そのため裁判では人権よりも国家の意向が優先される傾向にあり、ヒューマン・ライツ・ウォッチのような人権団体の非難を浴びている。死刑執行数の多さや反政府活動家の取扱い、大衆への見せしめの為の極刑判決などの問題があり、大国として成長するにつれ、こうした欧米諸国とは全くベクトルの異なる司法構造の改善も中国には求められている。

コピー品の時代は続く

中国では著作権等の知的財産権に対する意識が低く、偽物商品が多く氾濫しているが、それに対する中国側の改善への意識は低いと言わざるを得ない。訴訟における中国企業寄りの判決例や地方行政の腐敗など、その要因の数々がその改善を阻害している。