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青空のない北京

経済成長は常に代償を伴う。中国では国の発展に比例してエネルギーの消費量も増大しているが、その大半を未だに石炭に依存している。自動車の台数も年々増加を続け、酸性雨や大気汚染、黄砂といった形で環境は悪化の一途を辿っており、海洋や水源の汚染による大規模な健康被害も発生している。中国政府もそうした環境汚染に対して対策を講じているが、経済格差等の理由により開発を行わざるを得ない状況にある。

飢える人民の胃袋

農村の荒廃や干ばつといった問題は、中国の食糧問題に多大な影響を及ぼしている。人口や一人当たりの所得の増加は食糧の消費量の増大につながるが、農村の荒廃や干ばつといった要因により中国の食糧自給率は年々悪化している。過度の耕作による土地の砂漠化や穀物の生産量減などにより、将来的には中国において飢餓状態が発生する恐れがあるとされている。

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