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これからの「世界の工場」

百円均一の商品の大半を製造するなど、内陸部の安価な人材によって支えられる中国の輸出産業。しかし近年では、製造コストや人件費の上昇、労働法の整備などにより、中国が持っていた利点が失われつつある。それを見据え工場をベトナムなどに移転させる企業の動きもある中、中国政府は2007年に外資の税率優遇制度の撤廃に踏み切る。これは中国経済が次のステージへと移行した事を示すものだった。

切り替わる主眼

中国は今、国内企業の育成による国際的な競争力の育成や生活水準向上による内需への対応、発展目覚ましい中央アジアやアフリカ諸国への進出などを通じ、産業の主体を外資から自国へとシフトさせる方向に向かっている。海外企業の買収によりブランド力の向上に努めるなど、Made in Chinaが安物ではなくなる時代が来るのかもしれない。

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